現場DX・AI導入調査
現場帳票のAI活用意向91.9%——紙・Excel管理69.7%の壁をどう越えるか
「現場データをAIに使いたい」と考える企業は多い一方、肝心の記録が紙・Excel・メールに分散したままです。AIツールを先に選ぶより、二重入力・転記・属人化がどこで起きているかを現場で確認することが、失敗しないDXの出発点になります。
91.9%現場帳票データを、生成AI・AIエージェントの活用に役立てたい
69.7%現在も現場帳票を紙またはExcelで管理している
出典:株式会社シムトップス「2026年版 製造業の現場帳票 実態調査」(従業員50名以上の製造業で現場帳票を管理する112名、調査期間2026年7月27日〜28日)。調査発表を確認する
この数字が示すのは「AI不足」ではなく「データ準備不足」
同調査では、AI活用に必要な条件として「記録の形式や項目が統一されていること」が56.3%で最多でした。つまり、ChatGPTやAIエージェントを契約するだけでは成果は出ません。入力項目、ファイル名、保存場所、担当者、承認の流れが揃って初めて、AIが安全かつ継続的に使えるデータになります。
重要:この調査の対象は製造業です。ただし、日報・点検表・写真台帳・見積・請求・安全書類を扱う建設現場にも、同じ「紙とExcelに情報が散らばる構造」があります。数値を建設業全体へそのまま当てはめるのではなく、自社の現場を確認する材料として使うべきです。
訪問診断で確認する5つの詰まり
- 二重入力:紙の日報を書いた後、事務所でExcelや基幹システムへ再入力していないか。
- 転記:メール、LINE、写真、PDFから数字や文章を人が写していないか。
- 属人化:ファイルの場所、判断基準、取引先ごとの様式を特定の担当者だけが把握していないか。
- 形式の不統一:現場や担当者ごとに帳票項目、名称、入力方法が違っていないか。
- 確認待ち:承認者への連絡や差し戻しで、現場の処理が止まっていないか。
AI導入の順番は「見る → 揃える → 小さく自動化」
1. 実際の帳票と作業を見る
会議室のヒアリングだけでなく、現場で使う紙、Excel、メール、写真、共有フォルダを確認します。「聞いている手順」と「実際の手順」が違うことも少なくありません。
2. 入力項目と保存ルールを揃える
いきなり全社システムを入れ替える必要はありません。まず重複項目を減らし、名称と保存場所を統一します。AIが読めるデータにする前に、人が迷わない状態を作ります。
3. 効果が測れる1業務から自動化する
日報要約、写真整理、見積情報の転記、定型メール作成など、回数と所要時間を測れる業務から始めます。削減時間、ミス、差し戻し件数を比較し、成果が確認できたものだけを横展開します。
経営者が先に決めるべき3項目
- 何時間減らしたいのか——「AIを使う」ではなく、削減する作業時間を決める。
- 誰が責任を持つのか——現場、事務、経営の窓口を明確にする。
- どの情報をAIへ渡さないのか——個人情報、図面、取引条件などのルールを先に定める。
紙・Excel・メールの流れを、現場で一緒に確認します
SORA-NEXTAIの訪問診断では、今使っている帳票や連絡方法を確認し、二重入力・転記・属人化を洗い出します。ツールありきではなく、効果が見込める業務から改善案を整理します。
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